送料値上げの衝撃!具体的な対応策
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こんにちは。片桐です。
昨年くらいから、ガンガン送料が高くなっています。
弊社含めて、多くの事業者が送料値上げの影響を受けています。
一見すると、解決策がないように見えますが、
いくつか抜け道やおすすめの方法があります。
今日は、送料値上げがどんな影響を、どういった部分に及ぼしていて、
今後はどのようになっていくのか。
そして、どう対応していけばいいのかを詳しく書いていきます。
〇FBAマルチチャネル手数料が大幅値上げ!
amazonのFBAマルチチャネル手数料が2019年7月16日出荷分から大幅に値上げされます。
2019年7月16日出荷分からの新料金
https://gyazo.com/c7973702433d938301177847679822ad
標準サイズの最低料金が700円なので、平均的には200円前後の値上げです。
販売単価が2000円の商品だと、3分の1が送料になるので、
商品原価以上を送料が占めてしまう事も出てきますね。
最も影響を受けるのは、
シッピーノやゴクーシステムなどで、amazon、楽天、ヤフーショッピングなどを連携して、
FBAマルチチャネルの自動化システムを組んでいるような事業者さんです。
今後、マルチチャネルの優位性は便利さだけになって、
価格面ではむしろ不利になるケースが出てきます。
マルチチャネルが発送のメインになっている事業者さんは、
抜本的な改革が求められるでしょう。
〇amazonプライム会費が値上げ!
amazonプライムの会費も値上げです。
年会費が3900円から4900円(1000円増)に、月会費は400円から500円(100円増)に変更されます。
この背景にも送料値上げが大きく影響していると僕は思っています。
元々、アマゾンの大口送料契約は200円台後半といわれていました。
それが送料値上げになり、400円前後になったと言われます。
amazonプライムは、配送サービスだけではなく、動画や音楽など幅広いサービスに進化したので、
そちらも大きいですが、決定的な値上げ要因になったのは送料が大きいと推測します。
〇ZOZOの株価がさえないのも送料値上げが影響?
僕はZOZOの株主です。
決算説明会の資料を見ると、
運賃単価は17年3月期は390円、18年3月期は464円、19年3月期は570円(いずれも推測値)となり、
毎年ガンガン上がっています。
さらに物流関連の人件費もかかり、こちらも毎年上がっています。
これらが、利益率に大きく影響しているのは間違いありません。
ZOZOスーツやARIGATOサービスの失敗ばかりが派手なので目立ちますが、
これはあくまで一過性です。
送料の問題は一過性ではなく、継続して続きます。
しかも今後値下げされる可能性は極めて低く、さらに値上げになる可能性は高いです。
EC全般において、ZOZOのような大きな会社から我々のような零細企業、個人レベルで見ても、
送料値上げは影響していて、今後も問題になっていくでしょう。
〇なぜ送料が上がるのか?
送料が上がる理由は単純で、
物流の量が増えて、人手不足で仕事が回らず、機械化もそこまで進んでいないからです。
特に手間がかかっているのが、再配達と日時指定です。
(この2つが無くなったら、問題は大きく解決する可能性があります)
配送については、色々な方法が検討されています。
しかし、現実性のあるものは少ないように感じます。
・玄関先に荷物を置いて配達完了とする「置き配」
→盗難やウソ申告(受け取ったのに受け取ってないと伝える)が回避できなさそう。
・ドローンや自動運転を使った配送
→技術的にも、法律的にも、現時点では問題外でしょう。
・再配達有料化
→決済手段とクレームが問題です。現金決済では時間がかかりすぎるし、キャッシュレス決済は利用者が少なすぎます。
また、必ずクレームや理不尽な文句が出てくるので、それも問題になるでしょう。
・コンビニ受け取りで送料無料
→これだけ現実性があります。コンビニ受け取りは送料無料で自宅配送は有料とすれば、
再配達も日時指定も関係ありません。
配送の手間は大きく軽減されます。
〇どのように対応すればいいのか?
今後も人手不足は継続して、荷物の量は増えるでしょう。
機械化もすぐに出来るものではなく、時間がかかります。
送料が安いところを探し回って、色々な配送サービスを使う「送料ジプシー」のような人が増えると思います。
今は安い配送会社も、今後値上げになる可能性は高く、
なかなか安定しない気がします。
配送問題は外部要因的な要素も強く、こちらでコントロールできる部分は限られるのですが、
あまり振り回されるわけにもいきません。
そこで、ひとつおすすめできるのは、
ポスト投函可能な配送手段をメインに考えることです。
ヤマトも郵便局も値上がりの金額、率が大きいのは、
すべて、ゆうパックのように日時指定と再配達が発生するサービスです。
定形郵便やクリックポストのように、
ポスト投函で再配達も日時指定も発生しないサービスは、
値上がりしていますが、値上がり率、値上がり金額ともにかなり小さいです。
つまりポスト投函可能な配送手段は、
値上げされにくく、安定しやすいんです。
肝心の送料は格安です。
契約ゆうメールなら、全国一律で100円以下で送れることが多いです。
※ゆうメール契約は地域性が強く、原則商品禁止なのですが、
一部地域は、厚さ制限なしで、全国均一82円で送れている現実があります。
ただし、新規で契約を取るのはかなり難しいです。
クリックポストなら、厚さ3センチまで185円、
定形外郵便は100グラム以下なら220円で送れます。
いずれも送料だけ見れば日本最安値でしょう。
ネックになるのは、発送の手間ですが、
外注化してしまえばいいだけです。
やり方次第では、1発送10円以下の手数料で、
ピッキング、ラベル張り、発送業務を外注できます。
僕の会社やコンサル生は実際にやっていますので、
再現性は抜群に高いです。
取り扱える商品は限られてしまいますが、
日本最安値の送料で送れるというのは、大きな強みです。
今後のECは間違いなく送料が大きな問題になっていきます。
商品原価よりも、送料の方が高く、
全ての経費の中で一番高くなる可能性もあります。
特に低価格商材においては、
送料が占めるパーセンテージは非常に大きくなります。
価格への転嫁は限界があるので、
僕らは自分たちが出来る範囲で、色々な工夫をしていく必要があります。
今日の話が何らかのヒントになれば、うれしく思います。
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました!
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